【QC検定練習問題】【4級】”サンプリングと誤差”-②

QC検定4級練習問題

【QC検定練習問題】【4級】”サンプリングと誤差”-②

QC検定4級の練習問題については、下記リンク先の資料に基づき作成しています。
→ 般財団法人日本規格協会(JSA) QC検定 4級用テキスト(4級の手引き)

※QC検定のおすすめ参考書と過去問題集はこちらで紹介しています。

【 問題1 】

 次の文書に関する適切なものを下欄の選択肢から一つ選びなさい。

 QC工場では携帯に使用されるカメラのレンズを製造しており、その生産量は1日に3000個である。全てのレンズは変形や傷が無いか機械で検査を行い、その後に人の手で一つずつ梱包をする。梱包する前には埃の付着が無いか目視で確認しており、埃が付いている場合はブラシを使い除去している。ある時、レンズの納品先から製品に傷があり使えないものが出ているとクレームがあった。その為、出荷前の製品3000個から100個を無作為に取り出し検査を行ったところ、傷がついている物が幾つか見つかった。傷の有無は機械で発見できるレベルであった為、機械の点検を行ったが異常はなかった。又、機械での検査工程から梱包工程への物の渡し方にも問題が無かった。

【 選択肢 】

ア. 日常行っている機械での検査方法は抜き取り検査である。又、クレームがあった際に行ったサンプリング方法は層別サンプリングである。サンプルから傷のあるレンズが見つかったが、機械や運搬方法に異常が無いとすれば、出荷前の製品が箱ごと落下したなどのイレギュラーな事態が発生した可能性がある。

イ. 日常行っている機械での検査方法は抜き取り検査である。又、クレームがあった際に行ったサンプリング方法は二段サンプリングである。サンプルから傷のあるレンズが見つかったが、機械や運搬方法に異常が無いとすれば、梱包作業以降の工程に問題が潜んでいる可能性がある。

ウ. 日常行っている機械での検査方法は全数検査である。又、クレームがあった際に行ったサンプリング方法はランダムサンプリングである。サンプルから傷のあるレンズが見つかったが、機械や運搬方法に異常が無いとすれば梱包する際の作業方法に問題が潜んでいる可能性がある。

エ. 日常行っている機械での検査方法は全数検査である。又、クレームがあった際に行ったサンプリング方法は系統サンプリングである。サンプルから傷のあるレンズが見つかったが、機械や運搬方法に異常は無いと言った結果が出たが、それ以外の工程で傷が付く事は考えられない為、見落としが無かったか徹底的に調べる必要がある。

※答えは次ページ